はじめに

2011 年から使ってきた Happy Hacking Keyboard Professional 2 (墨/英字) (以下、HHKB) について色々と思いを馳せつつ、そこから買ってきたキーボードや分割キーボードという新たな挑戦もしていこうという話。

2010 年 HHKB との出会い

当時通っていた学校の准教授が見慣れないキーボードを持っていた。これが HHKB だった。「このキーボードは何ですか?」と聞いてみると「Happy Hakcking Keyboard だよ」と言われ、名前もフォルムも中二病の私にはぶっ刺さりデバイスであった。早速買おうと重い、こんな小さくて、軽いキーボード、そんな値段しないだろうと、Amazon を見たら (当時)2 万円という価格に学生の私はひっくり返った。キーボードにこんな値段は出せないと思っていたところに准教授は「この時代、箸よりも何よりも触るものにお金をかけなくてどうする。最もお金をかけるべき場所だよ。」という言葉が専攻的にもかなり刺さった。 その言葉が忘れられぬまま進学となるタイミングで母が進学記念に何か買ってあげる (自分でねだったかもしれないが、忘れた) と言ってくれたので HHKB を買ってもらうことにした。もちろん中二病なので英字配列にした。

当時は写真を撮る文化をあまり持ち合わせておらず、Amazon の購入履歴をあさってきた。

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2011 年 初めての配列

HHKB はただの 60% 配列キーボードというわけではなくちょっとだけ特殊だ。

  • CapsLock がある部分に Contorl がある
  • 英字配列にはカーソルキーがない
  • 右上あたりの配列が通常の英字配列とは違う

それだけはなく、私にとって初めての英字配列であった。

CapsLock については有名なので聞いたこともあるだろうし、Ctrl2Cap という有名なツールもあるように、CapsLock を Control に変更している人は少なくない。 カーソルキーは Fn と組み合わせで入力するようになっており、フォームポジションをほぼ崩さずに押すことができる。当時先輩に Vimmer がおり、hjkl 移動の素晴らしさを説かれたことがあり、共感もしていたので、移動させない効率の良さは理解していた。 右上あたりの配列の違いについては、何回か後述するが、私はこれが初めての英字配列であり、こちらが自分のスタンダードなので通常の配列に苦戦し、何度も HHKB に帰ってくることになる。

多少の戸惑いはあったが、総括してそこまで困った記憶はない。おそらく中二病デバイスを使えていること自体がうれしかったんだと思う。

2014 年 Realforce への浮気

後輩が研究室で Realforce を使っていた。HHKB は普段使いならそんなに困らなかったのだが、研究室では手書きの測定結果をグラフ描画ソフトに書き写すことも多々ありテンキーがないことに辟易していた。Realforce にはテンキーのみのモデルもあるが、それでフルサイズのキーボードが買える値段だったし、何より研究室に用にキーボードが欲しかったので Realforce のフルサイズを買うことにした。ちなみにこの時初めて右上の配列が違うことに気がついた。 カーソルキーはかなり煩わしかったが、論文はレポートを書いているときのテンキーのありがたさが何事にも変え難く総合的には良かった。

家で撮ったツーショット (箱) が残っていた。

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会社でも使っていたのだが、なぜか反応するノートとしないノートが出てきてよくわかんなくなったので今は封印されている。

2019 年 NiZ keyboard との出会い

使用頻度から考えて HHKB を会社で使うことにした。となると家に置くキーボードが Realforce になるが、大きさがネックであった。この時に颯爽と現れたのが NiZ keyboard Atom66 であった。Atom66 はジェネリック HHKB と言っても過言ではない。静電容量無接点方式のスイッチだが、Cherry 軸互換のキーキャップを使える、Bluetooth もついてる、プログラマブル、複数台登録可能とカタログスペックは HHKB を超えていた。 初めは喜んで使っていたのだが、絶妙に接続が切れることがありどうしても好きになれず気づいたら机の上には HHKB があった。

友人がキーキャップ作ったり、お徳用キーキャップセットみたいなのを買っていたため、少しもらってつけていた。

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良いキーボードなのは間違い無いのでキーキャップを刷新して家のどこかしらを操作するためのデバイスとして使いたい

2022 年 Keychon との出会い

出張先に長居したりホテルへの連泊だったりが増え、持ち運びできそうなキーボードを探していた。最有力候補は MX keys mini だったのだが、英字配列が日本ではかなり手に入れづらく、輸入しようと思っていたのが何故か謎の人気で買えなかった。悔しかったので他で探そうと探して見つけたのが keychron k7 だった。 keychron k7 は 60% ロープロファイルキーボードで、ジェネリック MX keys mini と思っていたが、個人的にはこちらの方がキートップの質感や筐体が好みであったので良い買い物をしたと思っている。好きすぎて 2 枚買った。

kopek ページより引用した写真だが、標準配列であるためカーソルキーの操作が HHKB ライクにできないこと、右上の配列が HHKB とは異なることで、やっぱり気がついたら HHKB が机の上にいた。

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( kopek より引用 )

2024 年 HHKB Type-S 無刻印を購入

Realforce、NiZ、Keychron と似たり寄ったりな旅をしてきたが、結局机の上にあったのは HHKB だった。しかしながら Professional 2 の Mini-B 端子が限界で、ちょっと机が揺れたり、キーボードが動いたりすると、ピロンポロンと接続が切れてしまう。PFU に「有償 (高くても) でもいいから修理してくれないか」と問い合わせると「○円で買い取るから、その分で Classic を購入するような手続きをしてあげるよ」と言ってくれた。でもこのキーボードは前述の通り母に進学時に買ってもらったキーボードで、かなりの思い入れがあるので買い取ってもらうのは考えていなかった。PFU さんの心意気に感動し、新たに Professinal Type-S/雪 を購入することにした。

かわいい

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ちなみに墨については HHKB BLE MOD by yang というモジュールを使って Bluetooth 化、USB-C 化して再生させた。この文書もこれを使って入力している。

かわいい (この写真はまだ Mini-B 端子時代)

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2026 年 分割キーボードの検討

何歳になっても勉強をした方がいいと思っており、 iPad をノート代わりにしている。そのたびにキーボードをどかすのが煩わしい上に、「あ、これどういう意味なんだろうな」とか、ちょろっとメモするときにキーボードが打ちづらいなと思っていた。デスク周りを刷新したいなとデスクツアーの動画なんかを見てみると、分割キーボードを使っている人が多い。昔はケーブルの取り回しなどから微妙なんじゃないかと思っていたが、今は無線なんかもでているではないか。 トラックボール付きを狙っていたのだが、見ていたキーボードの入手性が低いことや、3D プリンタを持っていた方が良いと思ったので見送った。今回は完成品の中で使ってみたいと思っていた Cornix を購入することにした。

届くのは 3 月のようなので、結局使えるのは 3 ヶ月後らしい。キーケットも 3 月にあり、狙っているキーボードもあるので、それも買いたいと思っているため、3 月にキーボードが2枚増えそうな気がする。

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最後に

分割キーボードにハマることになれば HHKB には帰ってこないかもしれないし、 HHKB が 2 台並んでいるかもしれない。 そこは来年のいろんな期待をしておく。